ボーリング孔を利用して地層の物理的性質を深さ方向に連続的に測定する方法であり、物理検層とも呼ばれる。その種類には各種の方法があるが、土木分野でよく利用される方法を下に示す。
<PS検層、電気検層、密度検層、地下水検層、キャリパー検層他>
▼PS検層
PS検層は各地層の弾性波速度(P波、S波)を求めるものであり、結果は地上弾性波速度の解析や動的応答解析などに利用される。検層方法は地表で起振するダウンホール法と孔内で起振するサスペンション法に大別できる。ダウンホール法の振源としては板叩き法が代表的であり、サスペンション法の振源には小型の電磁ハンマーが一般的である。写真はサスペンション法の振源と受振器である。
▼密度、キャリパー検層
ガンマ線を利用して地層の密度を求めるものであり、物質中を通過したガンマ線の強さは密度の関数となる事を利用している。
密度検層のデータ整理にはボーリング孔径が関連するため、孔径を計測するキャリパー検層も併せて実施する事が多い。写真手前はキャリパー検層、奥が密度検層用ゾンデである。